第9回 番外編!吉祥寺にあったらおもしろかった!幻の○○編(1) 武蔵野競技場線編
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武蔵野緑町パークタウン、つまり昔、日本最大級(当時)の「グリーンパーク球場」があった場所です。団地の配置をみると、少し面影がありますね。
このあたりが内野だったと思われます。パークタウン中央にある公園ですね。ちなみにかつてのグリーンパークはこんな感じでした。
■出典:武蔵野市市議会報(昭和30年代)
今から40年以上前、ここが野球場の入り口だったんでしょう。
で、ここが武蔵野競技場線の終点、「武蔵野競技場前」駅付近です。駅舎やホームのあったあたりには今では大きなマンションが建っています。40年前、ここまで東京駅から直通電車がバンバン走っていたとは、なかなか信じられないですね。
ちなみに、この駅舎と駅前広場の一部、約1500㎡は当日の国鉄から武蔵野市に公共用地として払い下げられまして、武蔵野市福祉会館(現在は武蔵野市高齢者総合センター)が建設されています。
このあたりにあるのはJRの職員向の住宅(マンション)や都営住宅です。なるほど、単なる民間住宅でないあたりに何か過去からの歴史を感じますね。
中央公園です。今から60年程前に、ここに東洋最大の飛行機工場である中島飛行機武蔵製作所があったとは、と思いますと時代の変遷を感じざるを得ませんね。
今は完全に広大な原っぱ公園です。奥にみえるのはNTTの研究所ですね。中島飛行機時代はこんな建物が建っていました。
■写真出典:武蔵野市議会法(戦後の米軍宿舎)
武蔵野競技場線の跡は、現在はグリーンパーク遊歩道として再整備されています。昭和34年10月に廃止決定の後、すぐに路盤が撤去され、武蔵野競技場前駅舎や駅前広場には国鉄社宅(JR東日本社宅)10棟が建設され、東側駅前広場の一部と路線は武蔵野市や三鷹市に払い下げられて、現在の様な遊歩道や行政施設が整備されました
今は、木漏れ陽がとても美しい散歩に最適な小道です。
その途中で見つけたのが、この小さな石柱。側面には「工」の文字。これこそ昔ここが国鉄の線路であったことを証明するものですね。この遊歩道、周辺も再整備され、昔の面影を残すものがほとんど残っていない中で、とても貴重な遺構です。歴史を感じますね。
ということでいかがだったでしょうか。みなさんも宜しければ足を運んでみてくださいね。次回は『番外編!吉祥寺にあったらおもしろかった!幻の○○編(2)』で、井の頭線延伸計画編です!