第10回 番外編!吉祥寺にあったらおもしろかった!幻の○○編(2) 井の頭線 新ひばりが丘駅編





ということで

今回は井の頭線延伸計画!を元にして、実際にその足跡を追ってきました。計画そのものについては、以前のブログをご参照くださいねー。

■総力特集 井の頭線延伸計画を追う!
http://kichijoji.kaihatsuyosoku.com/search/label/%E4%BA%95%E3%81%AE%E9%A0%AD%E7%B7%9A%E3%81%AB%E8%BF%AB%E3%82%8B%EF%BC%81





















さて、ここは武蔵野市役所の近く、緑町付近。かつてここに井の頭線の武蔵野緑町駅が計画されていたんでしょうか。初秋の緑が三鷹通りを包みます。














しばらく進むと、西武新宿線の田無駅につきます。南口と異なり北口は開発が進んでいます。

ちなみに田無駅は、西武新宿線の乗換駅ではない途中駅としては最多の利用客数なんだとか。1日75000人強が乗降しています。特急小江戸以外のすべての種別が停車する主要駅ですね。昭和2年開設の老舗駅です。

■田無駅http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E7%84%A1%E9%A7%85




















住友重機械工業とは、最先端のメカトロニクス分野で世界中に展開する日本の代表的な総合重機メーカーなんですが、その一角から東久留米に向けてひかれていたのが謎の鉄道です。














これがその正門なんですが、なんとなく細部に歴史を感じさせる造りとなっています。かつての中島航空金属田無製造所の面影でしょうか。

■住友重機械工業 田無製作所

http://www.shi.co.jp/gaikyo/map/text/tanashi.html











こちらはURのひばりが丘団地です。もともと当時の日本住宅公団最大の公団住宅で、日本のマンモス団地の走りとなったこの団地、竣工は昭和34年(1959年)のこと。















やはり今から50年以上前の団地。全体的に老朽化が進んでいますが、逆に今みると物珍しさもあって古さ以上に「レトロ」と感じちゃうところもあります。
















団地中央部にあるレトロな集会所(もう使われてなさそうな雰囲気)。建設された昭和30年代は最新のデザインだったのかも。井の頭線の新ひばりが丘駅もこんな感じだったんでしょうかねー



















団地の中央にある53号棟のスターハウスは今でも注目される有名な建築なんだとか。昭和30年代に建てられた旧日本住宅公団の団地にのみある貴重な建物です。全国的に保存運動が進み、ひばりが丘団地では集会所として再整備されています。

今では団地の象徴として、上空から見るとY字型をしているのが大きな特徴なんですが建設コストがかかるのがミソ。結局、昭和39年の愛知県東海市の名和団地を最後に建設されなくなります。


■スターハウスwikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9

















こちらがたての緑道、かつての東久留米~中島航空金属間の幻の鉄道の遺構です。この路線の再利用をめぐって京王電鉄(井の頭線)と西武電鉄が争い、裁判にもつれこんだ話は前回特集しました。古くはひばりが丘団地建設のための資材運搬にも用いられたんだとか。
















この遺構の脇にも「」の文字の石柱を発見!やはりこの場所には昔幻の鉄道が走っていたことを示す証拠です。前回の武蔵野競技場線の跡地脇にもあったのが、この石柱。幻の鉄道が実在したことを示す証拠の一つですね。












というわけでいかがだったでしょうか。


特に、この最後の「たての緑道」。このルートを井の頭線が走っていたかもしれない、と思うとなんとも不思議な限りです。ちなみに、この写真は東久留米駅から2~3kmのあたりにある緑道の一部です。盛土の上を一直線に走る道は、まさにかつて鉄道が走っていたとしても、あまり違和感がありません。

井の頭線がここを走っていたとしたら、一体どんな感じだったでしょう。

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