第62回 吉祥寺の大動脈!関東バスを追う~(最終章)























80年

という訳で、今回のBlog de 吉祥寺も関東バス特集。古くは関東乗合自動車、1931年のクリスマスの設立ですからザッと80周年を迎える訳ですね。当初は北新宿の歯医者さんが発起人で立ち上がった零細ベンチャー企業も、現在では路線バスを約400台、観光高速バスを約20台抱えるまで成熟したんですね。
















そしてご存知「ムーバス」も実は関東バスが受託運行しています。ちなみに中野区の「なかのん」やお隣杉並区の「すぎ丸」の一部路線も。かつての1950~60年代、路線バス黄金期の様な勢いは無いですが、こういったコミュニティバスの運営など、もはや地域には欠かせない存在なんですね。


48系統

そして、そのハブである吉祥寺。今日も多くの路線バスが行きかっている訳ですが、すべてのバス会社を合計すると、いったい何本の路線バスが運行されているんでしょうか。その数字がコレ(2011年8月現在)。ムーバス5系統を含めると約50系統強の路線バスが運行されています。この数、新宿駅以西(~高尾駅)間のJR中央線の中では八王子に次ぐ系統数なんですね。乗り入れ車両も実に4社に及びます。





なかでも最も多いのは関東バス、、、と思いきや実は小田急バスさん。20系統弱を運行していますね。確かに南口はほとんど小田急バスですよね。そして次に多いのが関東、、いや実は西武バスさんで、15系統を運用しています。


次いで関東バスの13系統。残りは京王バスさんの1系統、前回特集の折に話題となった小田急バスさんとの競合運行「吉祥寺駅~調布駅」の路線なんですね。吉祥寺駅発着の唯一の共同運行路線です。皆さん意外な感じでしょうか。たぶん関東バスはボディカラーが派手なのと、近場で本数が多いため目立つんでしょうか。









さらにいきますと都市部で多い循環バスの系統数は1系統のみ。こちらも小田急バス、「吉15系」です。そして路線バスの興隆の祖となった団地行きバスは2系統、「牟礼団地」(小田急バス)、「桜堤団地」(関東バス)です。こちらはかつてとあまり変わっていませんね。


最近できた向台町近くの大規模マンション「ヴィーガーデン西東京」は、関東バスが2011年11月より路線バス運行を始めたもののその行き先は三鷹駅&武蔵境駅。吉祥寺駅とは直結していないですね。

さて今度は変わった路線バスをみてみましょう。かつては吉祥寺駅発で江ノ島行きの超長距離路線バスがあった訳ですが、今の時代にはどうなんでしょうか。皆さん、吉祥寺駅発の長距離路線言いますと、どの路線を思い出しますか?。


例えば小田急バスさんになりますが「よみうりランド」行き(吉07系)ってのがあります。終点までの所要時間は約1時間弱、停留所は33個ありますね。これが最長なんでしょうか?ところがたぶんさらに長いと思われるのが同じく小田急バスさんの「新宿西口」行き(宿44系)なんですね。吉祥寺駅から井の頭通りをひたすら東へ、甲州街道をさらに進んで新宿駅西口まで。所要時間は約1時間強だとか。微妙ですがこちらに「吉祥寺駅発着の最長距離」の軍配が上がりそうですね。

ちなみに吉祥寺駅発着の関東バスの最長は「向台町5丁目行」でしょうか。停留所は実に22個あります。しかしこれも新宿西口駅行きの同36個には遠く及ばない感じですね。余談ですが関東バス全体での最長路線は高円寺駅~赤羽駅路線。停留所の数は30個になるんですね。


ということで










第二次大戦前の1931年、期せずしてかの中島飛行機と同年に産声を上げた時代のベンチャー企業関東乗合自動車。戦前戦中はライバルと競いつつ、国策的な合従連衡の狭間でもまれながら、戦後に中興の祖を迎えて、飛躍的に路線拡大を果たした関東バス。今では吉祥寺の街には無くてはならない交通の要な訳です。



皆さんも普段、関東バスに乗る機会があれば、のんびり外をながめながら、この長大な歴史絵巻を思い起こしてみると、少し乗り味が変わる?かもしれませんね。ってなわけで全10回の関東バス特集もこれでおしまいです。